2012年05月09日

心の中

プラトン著「国家」におもしろいと感じた表現がありました。

(個人的な解釈も含まれていますので、ご了承ください。)






それは、人の心の中についてです。

プラトンは想像してほしいと言います。




①複雑で多頭の怪物

 (まわりにつけたいくつもの頭には、穏やかな動物の頭もあれば

  猛々しい獣の頭もあり、しかもそれらすべてをを変化させたり、

  自分の中から生やしたりすることのできる怪物)



②ライオンの姿




③人間の姿 (神的支配者という表現もあります)



ただしその大きさは、怪物がずばぬけて最も大きく、ライオンが二番目に

大きいとする。


それでは、出来上がった三つ(①②③)の姿を一つに結びつけて

それらが互いに癒着し合って一つの生き物となるようにイメージする。




そのイメージが人間の心の中にあるものだそうです。


そしてプラトンは例えます。


不正にお金を受け取って利益とすることや、贅沢、強情や気難しさ、

へつらいや卑しさという状態は、ちょうど心の中で

①怪物や②ライオンたちが噛み合い闘い合って、互いに相手を

食い合うがままにさせておくことで、他方③人間を飢えさせ弱くして

①②怪物たちに引っ張り回される状態だそうです。



反対に正義(正しい事)をなすことや一般に認められている美しい事柄とは、

心の中で、獣的な部分を内なる人間(神的なもの)の下に、

服従させているような状態だそうです。





私自身の行動ひとつひとつに、客観的に当てはめてみると

おもしろい気がします。

追い込まれた心の状態ほど、③人間(神的支配者)の部分を保つことが

容易ではない気がしました。



お世話になっている方から教えていただいたことを思い出します。

「どんなときにも、誰に対しても真摯に向かい合えたら一流だよ。」



一流になるには、私にとってはまだまだ心の鍛錬が必要です。






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この記事へのコメント
真摯に向き合うとは、拓先生にとってはどういう状態をいうのですか?
Posted by 三河屋 at 2012年05月09日 20:31
三河屋様

コメントありがとうございます。

簡単に言えば、相手の心(奥底にある心)の訴えを感じて

あげられるかということでしょうか。

自分のコンディションや相手との相性などによって

お互いの奥底にある心の共鳴を避けてしまうことが

あり得ると思います。

相手が本当に困っている時に、手助けできるかは

自分の心の在り方であるような気がします。
Posted by at 2012年05月11日 11:13
すばらしい。
Posted by 三河屋 at 2012年05月11日 15:38
三河屋様

ありがとうございます。
Posted by at 2012年05月11日 16:44
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    コメント(4)